ありがとう。。

「ありがとう。」

眠る娘の額に、私の額を寄せて

「ありがとう。」って、そっとつぶやいていました。


今日は、大地ミニ(大地幼稚園の未就園児のクラス)の日でした。

なんとなく、私は朝からだるくて、億劫で出かけるのを躊躇していました。

娘に、「大地行く?」と小さな声で聞くと

いつもよりはっきりとした声で「だいち!!」「いく!!」と

私「行くの?」

娘「いく。」

頑なな想いに、私の重い腰を上げ、いざ大地へ。。

(なんだろうなぁ。。今日の気合いは??何かあるのかなぁ??)

なんて、運転しながら思っていました。


りんごが赤々と実るりんご畑を通り、いざ大地へ。


のんたん母さんのわらべうたや、手遊びで始まります。


私の膝に座って、じーとみんなを観察…観察…

ここまでは、いつもと一緒


そして、のんたん母さんの手遊びが始まると

かすかに手が開いた!

そして、のんたん母さんの手に自分の手のひらを初めて重ねられた。


いつもは、手遊びの時に、私が娘の手をとろうとすると頑なに拒否され

手はいつも後ろ

のんたん母さんが手を出してくれても、絶対自分の手を重ねられなかった。。

それが、初めて手を開いたんです。。。

すみません。ここまで読んで、「はっ?それが?」と思われるかもしれませんね^^;

でも、私はその娘の変化がすごく嬉しかったんです。

思い出すと、涙が出るほど…。

かすかに開いた手の形を私は、忘れられません。

心に刻まれた、手のひらです。


この瞬間をともに過ごせたことに、心から感謝しています。


そして、お散歩の後、お弁当を食べ、さよならあんころもちを作って

お別れのあいさつを済ませた後、娘は外に飛び出して

ミニに来ていた同じ年齢の男の子と、幼稚園のお姉ちゃん、お兄ちゃんたちと

一緒になって、大地の丘をいっぱい、いっぱい走り回り、転げ回り

くしゃくしゃの笑顔で力いっぱい遊びました。


遊びを終えたのは、もう日が暮れそうな時間

私は、ただただ、丘に座り娘の楽しそうな笑顔を追いかけていました。


私は、幸せでした。


上を見上げれば、青い空

前を見渡せば、山々が連なり

周りを見渡せば、木々の葉が揺れ

足元には、遥かな大地


そして、子どもたちの笑顔


他に必要な物はなにもない。

これ以上の幸せは他にはない。

そう思えた時間でした。


どんなに、贅沢な旅行よりも

どんなに、豪華なご馳走よりも

どんなに、楽しい玩具よりも


娘に必要なのは、自然の中で力いっぱい遊べるこの環境かもしれません。

な~んにもいらなくなりました。


全部捨ててでも、この環境で娘をのびのびと過ごさせてあげたい。

そう心から思いました。


そして、私にとっても必要な場所


育児書もいらない

啓発本もいらない

セミナーも、ワークショップも

ここに全てがあります。


子育ての中に、全ての気づきがあります。

大切な悟りがあります。

命を授かり、命を育む


この中に全てがある。


私が、命を授かり、命を育むことができる。

そのことに、心から感謝した一日でした。



本当に、ありがとうございます。ありがとうございます。


娘へ

「いく!」に秘められた決意。すごいね。やるね。大きくなったね。

本当に、ありがとう。おやすみ。。





  

2009年11月07日 Posted by pepe* at 00:24Comments(12)家族:子供たち